ユネスコスクール
1学年を対象に、JICA国際理解講座を11月5日(水)に行いました。二本松青年海外協力隊訓練所(JICA二本松)様より海外協力隊の経験者の方を4名講師として派遣いただき、生徒は希望の2つの講座を受講しました。講師の先生方の職種も、派遣国も多様で、大変興味深い講座でした。
JICAの活動や、世界の状況などがわかり、SDGsの重要性についても考えさせる良い機会になりました。話を聞くだけではなく、自分たちで考える場面もあってとても良かったです。
パワーポイントを活用して現地の様子や食べ物、活動の様子などを熱心に話していただいたので、生徒たちは興味を持って聞いていました。講師の方が、配属された国の状況について、グラフを使ってクイズ形式で尋ねてくださったり、現地の衣類やお土産品を持ってきてくださったりして、とても具体的でわかりやすい内容でした。
講師の方が本校の卒業生だということで、親近感を持った生徒も多かったようです。自分も頑張れば先輩のように世界で活躍できると、生徒が実感できる良い機会になったと思います。
生徒たちは、真剣に話を聞いてメモを取っていました。積極的な発言は少なかったですが、周りとの話し合いは行っていました。
最後に、生徒の感想を紹介します。
・日本の教育水準・衛星水準は他国と比べると高いことが改めて実感した。
・実際に発展途上国のために何かできる行動はまだないが、現状をしっかり理解して正しい知識を身に着けて、今の自分の生活が恵まれていることに感謝しながら生活をしていきたい。
・困っている人には手を差し伸べて、落ちているゴミは拾い、節電をするなど自分にできることを少しずつ今のうちから実践していこうと思いました。
・国際協力とは、助けるというより、共に考えていくことが大事だと感じた。
・人と人との繋がりを大切にし、お互いを受け入れて、相手の気持ちを考えることがとても重要であると改めて感じました。
・JICAに興味がわいた。将来はこうやって働くものいいなと感じました。
ユネスコスクール
国際理解教育
JICA二本松
ESD
ユネスコスクール
令和7年11月21日(金)~23日(日)に、British Hills にて語学研修を行いました。
到着後、マナーハウスツアーに参加し、本場の資材や、家具を使った豪華なマナーハウスを見学しました。食事は、ハリーポッターの映画のワンシーンを思い出させるようなリフェクトリーにて、ビュッフェスタイルの夕食を楽しみました。
標高の高いBritish Hillsの朝は寒かったですが、とても美しい風景でした。
お揃いのコートを着て、講義に向かいます。

講義は、とても明るくフレンドリーな外国人の先生による、英語のみで行われる講義でしたが、ゲーム要素があったり、楽しく英語を学ぶことができました。ビリヤードに似た、スヌーカーも初めて体験することができました。

最終日には、「帰りたくない!」、「また参加したい!」という声が上がりました。3日間という短い期間でしたが、福島県の中のイギリスを体験し、とても充実した研修となりました。

生徒の感想の一部を紹介します。
・初めての研修でしたが、すごく充実した3日間でした。とても貴重な体験と共に、
先輩との仲が深まったと思います。ありがとうございました。
・去年に引き続き2回目の参加だったが、前回よりも英語でのコミュニケーションが
できたように思う。また、英語の問題文や、ネイティブの先生方の会話や説明なども、
より理解できるようになった。友人や後輩との学びの時間を楽しく過ごすことができ
て、とても身になった研修だった。
語学研修
国際理解
ブリティッシュヒルズ
ユネスコスクール
令和7年10月29日(水)に、二本松市にある福島県男女共生センター様に会場をお借りして、1学年を対象に国際理解講座「永遠瑠(トワリ)・マリールイズさん講演会」を行いました。
講師の永遠瑠・マリールイズさんは、福島市を拠点とするNPO法人ルワンダの教育を考える会の代表です。会では、
①ルワンダの教育支援
②コーヒー販売を通してルワンダの小規模農家の支援
③「平和や教育、命の大切さ」を伝えるための講演会を全国で行う
などの活動をしています。
生徒たちは、午前中にルワンダを知るために、歴史などについて学びました。
午後から、実際に内戦を体験し、現在はルワンダの教育に尽力しているマリールイズさんのお話を伺いました。
生徒に熱く語りかけてくださる、マリールイズさん
マリールイズさんの、体験に基づくお言葉の一言一言には大変重みがありました。また、生徒たちのこれからの学校生活を励まし、勇気づけてくださいました。
マリールイズさんの講演を生徒一同、真剣に聞いています。
内戦のことを知り、辛い気持ちになっていましたが、復興を遂げたルワンダの現状を知り、その力強さに生徒は驚いていました。また、講話の最後のほうに、「ルワンダの子どもの授業風景」が紹介されました。普段は気にも留めていなかった、授業を受けられるという環境が、当たり前ではないことに気が付き、ハッとした表情をする生徒も多くいました。気づきと発見に満ちた講演会となったようです。
永遠瑠・マリールイズ
講演会
国際理解教育
ユネスコスクール
令和7年8月1日(金)、希望生徒22名が、東京電力福島第一原子力発電所及び廃炉資料館の視察を行いました。
6時30分に本校を出発し、先日の事前学習会に講義していただいた杉山様と放射線リスコミセンターの方に御同行いただいて、原発と廃炉資料館で見学と質疑、意見交換をしてまいりました。
参加生徒の感想として、一部ですが、
「いざ目の当たりにすると被害の大きさが全身で感じられた。こんなにも大きな被害を受けてしまっても立ち直って復興に向けて頑張っていることは素晴らしいことだと思った。」
「原発を生で見ることは今後ないと思うのでとても貴重な経験をした。原発は多くの量を発電できるのは良い面だが、事故が起こるのを考えるとデメリットの方が大きいと思いました。」
等あったようです。


今年も、生徒にとって有意義な研修となったようです。ご協力いただきました方々に感謝いたします。
復興教育
原子力発電所
廃炉資料館
ユネスコスクール
7月30日(水)、2・3年生の41名でコミュタン福島(福島県環境創造センター交流棟)での研修に参加いたしました。ユネスコスクール生として、東日本大震災と原子力災害からの復興の歩み、そして福島の現在の環境について、深く学ぶことができる貴重な機会となりました。研修では、放射線について学ぶだけではなく、再生可能エネルギーに関する体験研修にも参加しました。今回の学びを今後の学校生活や将来に活かし、地域社会、そして地球全体の未来のために、何ができるのかを考え、行動できる人間に成長してくれることを期待しています。



復興教育
コミュタン
ユネスコスクール
令和7年7月24日(木)、本校を会場として例年行っている福島第一原子力発電所視察の事前学習会を行いました。視察を希望した生徒23名が参加しました。
この研修会は、復興教育の柱として8月1日(金)に行う福島第一原子力発電所の視察をより有意義なものにするため、放射線についての講義を、環境省放射線リスクコミュニケーション相談員支援センター(放射線リスコミセンター)のご協力により実施しました。

今回は、国立研究開発法人理化学研究所安全管理部の杉山和幸様を講師にお招きして、放射線についての講義を受けました。前半は、放射線についての講義を聞き、後半は放射線の測定実習を行い、放射線についての理解を深めました。


参加した生徒からは、
「放射線はただ怖いものというわけではなく、身近なもので正しい知識を持っていれば人間にとって大きな脅威ではないと知ることができた。」
「実際に目で見ることでネットでは分からないような視察したことでわかる復興の現状をしっかりと学びたい。」
などの感想等がありました。8月1日の視察に向けて、有意義な学習会だったようです。

今回、講義を行っていただきました杉山様、事前学習会の実施に当たりご協力いただきました放射線リスクコミュニケーション相談員センターの方々に感謝申し上げます。
復興教育
原子力発電所
事前学習会
令和7年1月31日にNPO法人東日本次世代教育支援協会ふくしまキッズエコ運動事務局へ、本校にて回収した60kgのペットボトルキャップをお渡ししました。これは、生徒会が主体となり、校内において1年かけて回収したものです。生徒の中には、家庭でコツコツ集めたキャップをまとめて回収箱へ入れてくれる生徒もいます。また、同窓会の呼びかけのおかげで、11月の学校授業公開日に合わせて、キャップを持参してくださる地域の方々もたくさんおられました。改めて感謝申し上げます。
本校では、ESD教育に力を入れているからこそ、キャップを集めれば集めるほど、ポリオやはしかなどのワクチンを途上国の子どもたちに届けられるこの事業に今後も積極的に協力していきたいです。


1月26日(日)福島市の杉妻会館で、地球温暖化防止策をたたえる「ふくしまゼロカーボンアワード2024(学校版)」の表彰式が行われました。本校の取組が高等学校部門で最優秀賞となり、式当日には、学校を代表して生徒会長の久岐さんとユネスコスクール北海道・東北ブロック大会に出場した國分さんが出席しました。



知事との記念撮影後にはポスターセッションにて審査委員の方々などに取組を説明しました。

【12安達高校】取組報告書.pdf
8月1日(木)に、復興教育研修の一環として、廃炉資料館および福島第一原子力発電所を訪問しました。2年生8名、3年生15名の計23名が参加しました。
朝6:30に安達高校を出発し、バスの車中で「放射線に関する基礎知識」の講義を受けました。廃炉資料館に到着後、本人確認の手続きを経て、入構案内に関する説明を受けました。バスで30分ほど移動し、福島第一原子力発電所を見学しました。所内はバスで移動しながら、たくさんの処理水貯蔵タンクの存在、被災した設備、処理水海洋放出の施設、処理水の安全性について説明をいただきました。そして、線量に注意しながら2011年に過酷事故を起こした原子炉建屋(1~4号機)の状況を間近で見学しました。当時の津波で破壊された施設を目の当たりにしてその威力に圧倒されたこと、一方で周辺の工事など廃炉に向けた施設の整備が進みつつあることも感じることができました。


昼食後は廃炉資料館の見学を行いました。当時の事故の状況と復興に向けた取り組みについてなどの所員の説明に生徒たちが真剣にメモを取る姿が印象的でした。燃料デブリの取り出しの技術的な困難さ、事故で生じた放射性廃棄物の中間貯蔵、最終処分など、様々な課題が山積しています。参加生徒が13年前の原発事故を自分事としてとらえ、福島の今後について改めて考えるきっかけとなった研修でした。